ルポ東京。
(あらすじ)
M社の懇親会の翌日の飛行機を遅く設定することで、鋼鉄プリンは東京を一日ブラブラする権利を手に入れたのだった!
ということでプリンは前から行きたかった靖国神社に行ってきたんよ。
東京メトロの九段下駅から西(多分。順光だったし)にちょっと歩いていくと、東京理科大があってその正面に靖国の入り口があります。
最初の鳥居が見える位置から右を見るとこんなんが。
見たまま、みたままつりです。
おおー。
写真で見たのと全然同じ。
まあ当たり前なんだけど。
愛国心あふれる大和男児だったらすかさずまっすぐ進んで参拝するんでしょうが、けだるさ漂うやさぐれコスモポリタンなのでスルーです。
スルーの先には
資料室兼参拝者無料休憩所。
さすがジャポンの誇る靖国。参拝客への心配りも完璧ですね!
俺が参拝者でないのが残念ですなぁ。
お茶まで飲んじゃったりして。
無料だったので二杯も飲んでたりして。
冷房の効いた休憩所でのお茶で元気も回復したところで、再び靖国内を散策するよ!
なんか石碑の右前に印刷物も置いてありますね。
一部拝借させて頂きましょう。
何々……?
……博士はこの通称『東京裁判』が、勝利に傲る連合国の、今や無力となった敗戦国日本に対する野蛮な復讐の儀式に過ぎない事を看破し、事実誤認に満ちた連合国の訴追には法的根拠が全く欠けていることを論証し、被告団に対し全員無罪と判決する浩瀚な意見書を公にされたのであります。
その意見書の結語にある如く、大多数連合国の復讐熱と史的偏見が漸く収まりつつある現在、博士の裁定は今や文明世界の国際法学会に於ける定説と認められたのです。
私共は茲に法の正義と歴史の道理とを守り抜いたパール博士の勇気と情熱を顕彰し、その言葉を日本国民に向けられた貴重な遺訓として銘記するためにこの碑を建立し、博士の偉業を千古に伝へんとするものであります。
ああ、これはガチですね。
ひとまずそのことが確認できて良かったです。
それ以上のことはスルーでお願いします。お願いします。
さあそこから先に行ってみると、
せっかくですのでインタビューしてみましょう。
「こんにちはー」
「あん?」
……すみません、現地住民インタビューネタで攻めようと思っていましたが、会話文考えるのが無意味にめんどいのと写真がもう無いのでやめます。
代わりと言ってはなんですが、
靖国ネコと靖国それを見るマダムs。
靖国自販機。
境内を出たところには靖国うどんも。
靖国うどん屋の前で休憩してたサイクリストのおにーちゃん。
彼とはナショナリズム論について大いに議論が盛り上がったものです。無論ウソです。
靖国仕事の合間に寝てる警備のおっちゃん。
背中が無防備すぎますが何百万柱という英霊が彼の背中も見守っているので大丈夫です。
他にも休憩の人々がたくさん。
土曜の昼という微妙な時期にも関わらず、思いのほか多くの方が参拝に来られていました。
たまの休日なのに他に行くとこないんでしょうk(検閲)
確かに、思ったよりかなり入りやすい雰囲気だったのが驚きでした。地理的な位置もいいのかも。
うーん、パール判事の石碑以外は、Foucaultlian君からも事前に聞いてたんだけど、けっこう普通?
と思ってたら、
今回最大のネタは、遊就館という展示館にありました。
有料だって話だったけど、それが一階は無料で入れたんっすよ。やったね。
現在遊就館ではこんなテーマでやってます。
なんとも押さえどころがわかっている感じですね。
日本人なら7割くらいが食いつきそうな鉄板のネタです。
さあ内部に入ると……?
どっから見ても零戦でござる!
周りを見ると、いろんな方が零戦を背景に記念写真を撮っておられました。
若い人は笑顔で写っていました。
ご年配の方はなんだか言葉にしにくい表情で写っていました。
お子さんを撮っておられる方もいらっしゃいました。
将来その写真が原因で家族内の不和が起きなければいいなとプリンは思いました。
逆の意味では起きた方がいいとも言えるかもしれませんが。
中の売店ではこんなラインナップが揃っております。
歴史の本とか。
明治維新と武士道を同時にプッシュするこのダブルスタンダード感がたまりません。
他にも本はたくさんありました。
こんなんとか。
こんな……んんん!?
ば、馬鹿な……。
予想の斜め上すぎます。自分の住んでる国でこんな事態になっていようとは思いもしませんでした。日本って広い……。
よしりん的には大勝利ですかねコレ。よくわかりません。わかりたくありません。
うわあ。
やっぱりそう来るんですね。
すみません、スルーでお願いします。
やめてください。
僕は何も見ていません。見たくありません。
横でこっそりと慎太郎さんの映画も大勝利なさっておりました。
おめでとうございます。
おまけ
境内にはこんな看板が。
勝手にやんちゃするなということですね。
なんですが、
このおじちゃん、日照旗に「今こそ立ち上がれ日本皇国民!!」的なことを書いた(そこまでアレではなかったかもしれません)Tシャツを着て、参道の脇のこの位置でずっと三味線を弾いておられました。ときおり思い出したようにねり歩いたり。
まぁ、この程度なら靖国的にはOKということですかね。
靖国のオンバシラ力ならこの程度容易いことよ、って感じなのかもしれません。なるほど。
さらに追記。
靖国を見終えた後も色々と見て回りました。
イギリス大使館とか。
福岡県東京事務所とか(何の仕事をしてるのかはプリンにはちょっとわかりません)。
皇居西の半蔵門とか。
これ、川じゃないっすよ。お堀です。
城の堀を見るたびに「鎧武者には通じても忍には通じんよこんなもの」と思ってきた俺ですが、今回は忍でも難しいと思いました。どんだけ気合を入れて掘ったのか想像もつきません。
社民党本部。
皇居に向かって力いっぱい格差社会の是正を叫んでおられます。
その気合は買いますがそっちに言っても仕方ないと思うのは俺だけなんでしょうか。
消防署では降下訓練中でした。
降下中を撮りたかったんですが、早すぎてブレたので嫌になりました。
憲政記念館。
何があるんだろうと思って入ってみたら、ブルジョワ政治階級の肖像画がいっぱい飾ってありました。他には特に何も。
俺が首相だったらここからまず税金を削ろうと思います。
国会図書館にも行きました。
普通に本が滅茶苦茶たくさんある図書館なのかと思ったら、
・館内にはほとんど本がない。
・館内端末から調べて取り寄せ申請→受付で受け取る。
という便利なんだかめんどくさいんだかよくわからないシステムになっていました。
どっかの番組でリア・ディゾンの写真集まで収集してある(ガチで日本で発行されるすべての出版物が納められているらしい)という話があったので、「もしかしたらえっちい漫画なんかも全部あるんだろーか」と淡い期待を抱いていったのに、これでは試すに試せません。僕は受付のおねーさんにえっちい本を渡されて喜ぶような変態ではありません。
特に何もすることがなかったので、すぐに帰りました。
電子ショッピングは今後当分主流になれないんだろうな、と思いました。
戦利品。
・靖国で配ってたパンフ等。
・会社からもらった交通費で買ったこれ↓。
- 作者: リチャードローティ,Richard Rorty,斎藤純一,大川正彦,山岡龍一
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2000/10/26
- メディア: 単行本
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