読んだよ。

ハイパー上から目線と文脈的に全然必要ない公務員バッシング等々引っ掛かる点はいくつかあるものの(上から目線は小気味良いところもあるので一概に否定できんが)、ロードバイク選びの本としては面白かった。
特に「軽けりゃいいってもんじゃねえ」と近年の車体の軽量化(というかカーボンフレーム化)の風潮に逆行するところと、業界の裏側を暴露しまくるところはそれだけでも読む価値があった。
なんかコレ読んでるとうっかり自転車に数十万出しても良い気になってくる。そういうスタイルなんだろうな、この人自体が。


ネット上で「楽しみ方は人それぞれ」という反論(論かなあ)があるも、そのレス一行で多文化主義の隘路に陥っておりなかなか辛い論陣になりそうで今後も引き続き頑張って頂きたい。
つーか「ある道具のある目的における使用」には「より良い方法」が普通にあるんじゃないかなあと思うのだが(エンゾ氏のそれがそうなのかはここでは必要ない)。


(追記)
なんだかんだで3週目に入ろうとしている俺がいる……。
この本面白いわ。面白いというか、知識をガリガリ習得してる感覚がすごくある。
スポンサーとの関係と著者のスキルという二つの理由から総花的にならざるを得ないカタログ誌・専門誌と違って、ある程度首尾一貫した主張のもとにモノの優劣をつけてるのが、特にまったくの素人にとっては良い。