mixiに書いた昔の日記を読み返していた。

メインをはてな日記に移す前の日記ね。
もう設定戻してるから、移行後のものしか読めなくなってるけど。


自分で言うのもなんだけど、あのころの自分はアホだけど時間とパワーに満ちあふれているな。無邪気さというか無配慮さがいま以上に目に余るようなレベルだったり、かじった知識を偉そうに振り回してたりと欠点もそりゃあもうあるんだけど、くせのある魅力に満ちあふれてるわ。何この変なやつ(笑)
毎回毎回書く日記になんの意味もないの。意味がないことは悪いことなんかじゃないってどの日の日記からも伝わってくる。そりゃもう楽しそうにさあ。


あれから1年、2年、3年と経って、いまここに座っている俺ってなんなんだろう。
くだらないことを書き連ねることがとても難しくなってしまった。誰かからの「するな」と「しろ」とを浴びすぎて精神の羽が重くなってしまった。ひとつだけではないはずの理屈になぜ正解と誤配があるのだろう?


過去の自分を振り返ってよくわかった。
俺はなにか目指すべき夢を求めてなどいない。
向かうべき「あの丘の向こう」など俺には存在しないのだった。
俺にとって夢とは手に入れるべきものではなく、いまこれが、この生が夢のようなものだった。ただここに漂っていられればとあのころ思っていた。あのころから思っていた。
誰が不幸で何が途上でどこが未明だろうと俺にとってはどうでもいい。
俺にとって大事なのは俺がその景色をどう見るかだった。正義の執行ではなく正義の観念と俺との関係が俺にとって重要だったのだ。
俺にとって時間は止まっているのが普通だった。時間が経つのが不思議だった。なぜ夜は訪れなぜ今朝とは違う朝がやってくるのか受容することができなかった。この美しい日がこれで終わりなんて。


夜風が隙間から差し込むので窓を開け放った。
机を指でなぞるとかすかに埃のあとが残り、俺は指で名前を書いた。
それから立ち上がってゆっくりと机を持ち上げ、窓から投げ捨てた。
虹に散る文字の群れを眺めながら滔々と祈る。時よ止まれ。