「無題」

→「無題(2012年6月21日更新)」

本名を出し、輝く所属先を示し、上から目線で大勢の前で講演をする姿を何度頭に描いたことか。所詮は夢だったのだ。いやむしろ、夢を見ることこそが人生そのものなのだ。夢を見なくなったら人生は終わり。あとは生命活動がストップするのを待つだけだ。

自分の人生は終わった。世界を変えるような大発見も大活躍も出来なかった。遺伝子も次に引き継げない。しかしそんなものなのかもしれない。学生時代、自分は間違いなくエリートで輝いていた。それで充分だろう。