学生のうちにやっておくべきこと

前回ゼミの飲み会で聞かれたときは留学だの恋愛だの言っていたが、すまん、あれはノリで言ってみただけだ。忘れろ。あれこそつまらない大人って奴だ。あんな奴とは喋るな。人生の無駄だ。
だいたいこの質問って簡単そうで意外と難しいのでそんなにすぐ回答できるわけないだろ! 毎日そんなこと考えられるほどエモーショナルプロレタリアートはヒマじゃねえよ! なに期待してんだお前等! そういうヒマな仕事は学生のてめえらこそやりやがれよ!


で、まあ、改めてアルコールの抜けた頭で考えてみるとこんな感じになった。


時間を無駄にしよう


以上。
例示するとこのあたりだと思われる。
・丸一日布団から出ない
・食う寝る以外youtube/ニコニコ動画/2ch
・音楽を垂れ流しながら床をごろごろ
・部屋のマンガ発掘
・自転車でぶらぶら
・天井の染みを数える
・執拗に飼い犬のノミを捕る
・その辺の紐をひたすら結ぶ
・ぼくのかんがえた仮面ライダー
・ほくのかんがえたエバンゲリオン
・新聞の中の「ぬ」の文字を探してマルつける
・一人で砂遊び
・誰の目にも止まらない場所を神経質なまでに掃除(屋根瓦を磨いたりとか)
・家の小銭をすべて集めてマネーの塔製作


他にも色々あると思うが諸君の創造性にあとは委ねたい…。


どう見ても前回のアドバイスの真逆に見えるがこれで正しい。
悔いのない人生なんて送るんじゃねえ。捨てろ捨てろ投げ捨てろ。
いま何したらいいの?とか聞いてる時点でだいぶてめえらの人生余裕あんの。余ってんの。ケチケチすんなよ。


ポイントは他人に会わないことと、金を稼がないこと。この生活を一週間続けること。飯は空から降ってくるとなお良い。


例示で色々余計なものも入れちゃったけど、つまり、人間関係や経済関係からフリーになった状態で、自分が何を思考するか? どんな精神状態になるか? それを考える状態に自分の身をおいてみなさいてこと。自分の精神の城がどんな姿をしているか見つめてみること。己が心の沼から何が湧いてくるのか見守ってみること。


私見なんだけど、これに一週間耐えられない人、人恋しくて仕方なくなる人やヒマさ加減に耐えられなくなる人はね、子供。ダメね。俺の基準でダメ。
20年も生きてきて、そのくらいでデパートで一人になった小学2年生みたいにそわそわしちゃったらもうあかんよ。


で、実際一週間ぽつんと生き延びるだけしてると、ゆるい鬱みたいな精神状態になる。お、俺いま空気みたいだなー、みたいな。
それを、まあこれも人生かな、みたいに思えたら、良いと思う。良いというか、まあ、悪くても悪くないか、みたいな風に思えるようになる。
充実した人生、とかいっつも言ってる人はさ、どんだけ「体験」を重ねたり金稼いだりしても、耐えられないんじゃないかな。人生の無為と死に。
意味ないよ。死ぬんだよ君。


知ってるよ、でもこれでいいの。


って言えるようになれると良いよ。
で、そういう学生生活って、もう方法論じゃないように感じる。
君の楽しくて無意味なたった一度の運命だよ。淀んで潜って受け止めて流されて、溺れない程度にゆるりと生きな。