杉田俊介『無能力批評』(大月書店、2008年)

無能力批評―労働と生存のエチカ

無能力批評―労働と生存のエチカ

まだ読み始めたばかりだが、とりあえずIZUMIゼミのみんなには「誰に赤木智弘氏をひっぱたけるのか?」だけでも読んで欲しい。立ち読みで読める量だ(もちろん買う方が誠実)。


俺たちは本を読んで、ゼミで議論を交わして、そのあと楽しい飲み会で酒のツマミに「弱者」について語って、それで「わかっている」つもりになっているのではないか?
もしかしたら、ある意味で何も知らない(知ろうとしない)人々よりなお性質の悪い、安全圏からのママゴトで、「弱者」をネタに善人ごっこ、知識人ごっこに耽溺しているのでは?
そんな致命的な問いがここで突き付けられている。