2009-02-05から1日間の記事一覧

『社会学事典』(弘文堂、1994年)

「大衆」(塩原勉) この概念は複合的な意味をもっている。ブルーマーのように、集合体の下位類型として群集・公衆・大衆を概念化する場合には、大衆とは異質な属性や背景をもつ匿名の多数者からなる未組織の集合体を意味する。 19世紀末にル・ボンは「群集…

『社会学小辞典』(有斐閣、2005年)

「大衆」 一般には、群集・公衆と区別され、大多数の人びとから成る集合体であり、社会的地位・階級・職業・学歴・財産などの社会的障壁を超えて構成され、異質性をその特質としている。大衆は互いに見知らぬ個人から構成される匿名的集団であり、そこでは非…

『ラルース社会学事典』(弘文堂、1997年)

「大衆社会と大衆文化」(B.V.) 産業社会や民主主義社会などの表現とは異なり、大衆社会は輪郭の明確さを欠いたものとして示される。この明確さの欠如は現代社会の特殊性を明らかにするのに用いられる言葉にかかわるものである。産業化、都市化、賃労働者化…