論文について、これまでの状況。
「なんで大衆社会論になったんだっけ?」
というその経緯を、忘れないうちに書き留めておこうかと。
最初俺が興味あったのはメディア論だった。まあ、インターネットとか好きでしたしね。
しかしメディア論と言っても……と迷っていた(というか、迷ってすらいなかった。完全に「論文って何?」状態だったので、迷い方すら知らなかった)とき、夏のゼミ合宿の直前、前期末の最後のテストのあとに文系の生協書店をぶらぶらしていたところ、根津くんに「こんなんあるよ」とキャス・サンスティーンの『インターネットは民主主義の敵か』を紹介してもらったのがそもそもの発端だった。
「よしパクろう。基礎的に」
二秒でそんなことを考えて作ったのがあの合宿で発表したレジュメ。
勝負になるはずがねぇ(笑)
案の定メコメコに叩かれて、叩かれてというか「何コレ?」と白い視線の集中砲火を浴びて、自分が全然何も勉強していないことに気が付いた。
合宿から帰ったあと、「とりあえずメディアはメディアでいいが、もちっと色々読まないと……」と考えて、以下のような本を読んだ。
- 小寺信良『メディア進化社会』(洋泉社、2007年)
- 編:橋場義之/佐々木俊尚/藤代裕之/デジタルジャーナリズム研究会『メディア・イノベーションの衝撃』(日本評論社、2007年)
- 編:山口功二『メディア学の現在 新訂』(世界思想社2007年)
- スタンリー・J・バラン/デニス・K・デイビス『マス・コミュニケーション理論』<上・下>(新曜社、2007年)
ちなみに全部買った。こういう衝動買いをするから俺はいつも金欠に苦しむことになるのだが、まあそれは置いといて。
一番勉強になったのは、ゼミでも何度か言及しているが、『マス・コミュニケーション理論』だった。
これを読んで
「そうか、マスコミ理論は大衆社会論からはじまったんだな」
→「じゃあ日本ではどうだったんだろう?」
と思ったのが、俺が日本大衆社会論について研究することになったきっかけ。